※※ クリックして大きな画像でご覧ください ※※
Contents
カメラ設定
【撮影】2017年08月05日|07:20
【機材】Nikon D7200|16-85mm
【設定】F8|1/500sec|ISO200|16mm(換算:24mm)
撮影メモ
北アルプスの八方尾根を登り八方池にて撮影。
唐松岳へ向かう登山道より、八方池の向こう側を目指して、右手の小高い丘の展望地を越えて少し下ると、八方池の湖畔の手前にクガイソウの群生地があります。
紫色の花が目を引く高山植物で、山地や高原など日当たりの良い場所で本州に広く分布しており、7月から8月に花を咲かせます。
背景にガスが湧いてきて白馬三山を隠し始めていたので、慌ててシャッターを切りましたが、雲が纏わりつく感じもアルプスの雰囲気が出ていて良かったかなと思いました。
ここを訪れるみなさんは、八方池に映る白馬三山がお目当てですので、登山道脇の群生地には目もくれずに通り過ぎてしまいますが、高山植物とアルプスも絵になる風景の切り取り方だと思います。
たまには、登山道脇の花々にも目を向けてみてください。
おすすめポイントの紹介
唐松岳(からまつだけ)とは、北アルプス(飛騨山脈)の北部に位置する後立山連峰にある長野県と富山県にまたがる標高2,695.9mの高峰です。
麓の白馬村から八方池山荘(標高1,835m)まではロープウェイやリフトを利用して標高を稼ぐことが出来るので、北アルプスの中でも初心者が余裕を待って楽しむことが出来る山と言えます。
八方尾根にある八方池までは八方アルペンラインのロープウェイ終点から1時間程度のハイキングコースとなっており、八方池まで散策で訪れる観光客もたくさんいます。
白馬村の観光ポスターにもなっている白馬三山が鏡のような湖面に映る八方池は、まさに山岳写真向きの絶景スポットであり何度でも撮影に訪れたくなる場所です。風のない早朝に鏡のような八方池に映る白馬三山の姿は一度見たら忘れられない光景となるでしょう。
但し、湖面に映る白馬三山が見られる条件は限られていて、例え晴れていても夏山では日が昇ると次第にガスが湧いてきて、白馬三山を隠してしまうことが珍しくありません。クリアな白馬三山の撮影条件を狙うなら、ぜひ朝一で訪れることをおすすめします。
夏には八方池周辺にも高山植物が咲き乱れるポイントがあります。青紫の小さい花をたくさんつけて風になびく涼しげなクガイソウの群生なども山岳風景に映える高山植物だと思います。青空と雄大なアルプスを背景に可憐な高山植物を撮影するのも、夏山登山の楽しみのひとつとしておすすめしたいポイントです。
八方尾根を登る唐松岳までの登山コースは、良く整備されており概ね危険な個所も少ないと言えますので、その点でも低山ハイクからアルプス登山への初心者のステップアップにも向いている山ですが、もしアルプス登山が初めての場合は経験者に同行していただくのが安全かと思います。
稜線を登り切れば唐松岳頂上山荘が見えてきますので、山荘前でひと休みしてから出来れば山荘前に重いザックをデポ(邪魔にならない場所に荷物を置いていくこと)してから山頂へ向かえば、山荘から頂上までのラスト20分の登山も元気に楽しく登れることでしょう。
唐松岳の山頂からは北アルプスの山々をぐるりと眺めることが出来ますので、ぜひ時間が許す限り雄大なパノラマ風景を堪能してください。
また唐松岳からは登山者の憧れでもある剱岳が山並みの向こうに見えますので、こちらの眺めもぜひチェックしてみてください。
険しいイメージのある北アルプスの中でも、ロープウェイとリフトを利用して日帰りで楽しめる山であり、尚且つ登山道からの眺めも良く絶景の山であることも、おすすめのポイントです。