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紅葉の涸沢カールで撮影した絶景の山岳写真ギャラリー

【涸沢】2012年10月07日 08:36撮影

はじめに(日本一の山岳紅葉)

日本一の山岳紅葉とも賞賛される、紅葉シーズンの涸沢カールに訪れて、撮りためた絶景の紅葉写真をギャラリーにしました。

涸沢カールでの撮影に関する情報や、山での楽しみ方、またキャンプ場や山小屋での混雑を、少しでも快適にするヒントなども紹介しています。

錦秋の涸沢カールの紅葉は、登山者なら誰もが「一生に一度は訪れてみたい」と思う、そんな絶景が待っていますので、少しでも写真で伝えられたらと思います。

まずはギャラリーをご覧ください。

北アルプス涸沢カールの山岳紅葉写真ギャラリー

紅葉の涸沢カールに訪れ、撮りためた写真をギャラリーにしました。
撮影日の新しいものから、順番に表示しています。

 

 

北アルプスの涸沢カールの撮影メモ

北アルプスの涸沢カールにて撮影

涸沢カールでの撮影の楽しみは、圧倒される山岳風景だけではありません。

麓から涸沢カールまで登って来ると光害も少なため、新月の夜には満天の星空に流れる天の川を、肉眼でも見ることが可能となります。

ここは頑張って、ぜひ三脚を担いで登りましょう。

北アルプスの涸沢カールおすすめポイントの紹介

北アルプス涸沢カールとは

涸沢(からさわ)カールとは、長野県にある日本有数の氷河圏谷であり、穂高連峰の東側を氷河で削られたお椀のような形をしていることから、カール地形と呼ばれている場所です。

涸沢カールは、そのカール地形から周りを穂高連峰に囲まれており、カールの底から見上げる標高3,000m級のアルプスの山々は、それはもう圧巻としか言いようがありません。

涸沢カールの山小屋での楽しみ【おでんと生ビール】

上高地からは、標準コースタイム約6時間の登山で涸沢に到着すると、そこには見たことのない絶景が待ってるはずです。山小屋で宿泊の受付などを済ませたら、涸沢ヒュッテ名物のおでんと生ビールで乾杯といきましょう。

涸沢の絶景をツマミに、ついついビールがすすみます(笑)

涸沢ヒュッテの水場は、夏でもキンキンに冷たい水が無料で汲めますので、酒飲みの方はサーモス山専ボトルなどの保冷ボトルの持参をおすすめします。

自分はウィスキーや芋焼酎を、小さいペットボトルに入れて持参しており、ビールを飲んだ後は、その冷たい北アルプスの天然水で作る水割りで、山岳風景をツマミに飲むのが最高の楽しみになっています。

お酒ではなくスイーツ好きの方には、涸沢小屋で人気のソフトクリームがおすすめですが、さらに甘いもの大好きな方は「ジョッキパフェ」にチャレンジしたら、注目の的になること間違いありませんよ。

春の涸沢カール【残雪期は別世界】

残雪期の春山登山のシーズンでもあるGWには、山小屋の営業開始を待ちわびた登山者たちが、全国から大勢訪れて賑わいを見せる登山シーズンの始まりとなります。

麓に春が訪れる季節になっても、標高2,300mに位置する涸沢では、まだまだ豊富な残雪により夜間や早朝の気温は氷点下を下回ることも珍しくなく、日の出の撮影にはダウンジャケットなど真冬と同じ装備が必要となることを覚えておいてください。

GWならではの雪と氷に包まれた穂高連峰の眺めは圧巻です。また秋の紅葉最盛期も穂高連峰と錦秋の涸沢カールの眺めは日本一の山岳紅葉と賞賛されており、登山者なら誰でも一度は訪れてみたい場所と言われています。

夏の涸沢カール【カールのお花畑】

登山のハイシーズンとなる夏になっても残る雪渓は、北アルプスの高山帯ならではの光景でもあり、ぐるりと仰ぎ見る岩稜の穂高連峰と可憐なお花畑が広がる涸沢カールは、登山者のベース基地としても大変人気の場所です。

連休や週末ともなると全国から登山者が訪れて、涸沢カールの底には広大なテント村も出来上がり、テントに明かりが灯る夕暮れ時には見逃せない幻想的な光景が広がります。

他では見れない涸沢カールのテント村の夕景も、絶好のシャッターチャンスと言えますので、くれぐれも飲みつぶれてシャッターチャンスを逃さないように、気を付けてください。

秋の涸沢カール【日本一の山岳紅葉】

涸沢では、例年9月下旬から10月上旬にかけて、紅葉の見ごろが始まります。

紅葉の見ごろは、その年の気象条件によっても大きく外れる場合もあり、9月中旬頃から発信される涸沢ヒュッテの紅葉情報を、そわそわしながら毎日チェックするのが日課になるでしょう。

そうそうタイミングよく、紅葉の見ごろと休日が合うケースは少ないのですが、自分はその少ないチャンスで、紅葉の当たり年に撮影出来たとこが何度かあります。

その時の写真もギャラリーに掲載していますので、少しでもその素晴らしさが伝われば嬉しいです。

朝の涸沢カール【モルゲンロート】

そして翌朝の楽しみと言えば、日の出のほんの僅かな一瞬にしか見ることが出来ない、真っ赤なモルゲンロートに染まる穂高連峰の山々を撮影するのが、多くの登山者の目的でもあると言えます。

涸沢ヒュッテの早朝のテラスは、モルゲンロートを待つたくさんの登山者で賑わいます。空の様子に一喜一憂しながら、涸沢岳が赤く染まりだす瞬間を、みんなが楽しみに待っているのです。

涸沢カールのキャンプ指定地【朝のトイレ渋滞】

涸沢カールにはキャンプ指定地があり、そのキャパシティは公称テント500張りと言われており、平らな箇所は少ないけれど、北アルプスの山岳の中でもかなり広いキャンプ場と言えます。

そんな涸沢のキャンプ場も、紅葉のハイシーズンともなると、それを遥かに超える1,000張りもの広大なテント村が出来上がります。

出来れば涸沢には、午前中の早い時間に到着するのが望ましく、もし午後遅い時間に到着したならば、涸沢ヒュッテ(水場とトイレ)の近くは、先着の登山者の群れに埋め尽くされて、ほぼ平坦な場所は無いと覚悟してください。

その場合は、涸沢小屋寄りの方へ向かい、良い場所を探してください。

その理由としては、涸沢ヒュッテには夏でも冷たい水場と、公衆トイレがあるため、近い場所でテント設営しようと考える人が圧倒的に多いのです。

涸沢ヒュッテとは反対側の涸沢小屋でも、水場とトイレは利用可能(有料)なので、涸沢小屋寄りの方が混雑も少なく、設営場所も比較的平坦なところが多いのですが、意外と知られていない穴場なので参考にしてくだい。

テント設営場所の穴場は、涸沢ヒュッテから離れた涸沢小屋の近く

また紅葉シーズンの涸沢の混雑ぶりは、朝のトイレ待ちの行列が物語っており、酷いときの行列は1時間待ちにも及びます。

あの壮絶な行列を見たならば、もう恐ろしくて朝のピークの時間帯に、トイレに並ぶなんて、とてもじゃないけど考えられません。

そんな時間のロスをしていたら、せっかくの撮影チャンスも逃してしまいます。

朝の時間は大事なシャッターチャンスでもありますので、日の出の時間から早朝の斜光が映し出す山岳の美しさを、逃さずに写したいですよね。

そんなシャッターチャンスを逃さないために、自分は人よりも早い行動開始を常に心がけて、山の中では早寝早起きを実践しています。

山の朝は早い、夜明け前から行動すべし

涸沢カールの山小屋の混雑を回避する方法

そんな涸沢の混雑を嫌って、紅葉シーズンの涸沢からは、次第に足が遠のいていましたが、人よりも早く夜明け前から撮影準備を始めて行動を開始すれば、殺人的なトイレ渋滞の回避も可能です。

山小屋においても混雑は悲惨な状態で、紅葉シーズンの週末ともなれば、布団一枚のスペースに3人で寝ることになります。

自分も経験がありますが、そんな状態でぐっすり眠れる訳もなく、身体を休めるためだけに悶々と一夜を過ごしました。あの体験だけは、2度とゴメンです(笑)

そんなことから、日中の紅葉撮影だけが目的であれば、混雑必至の涸沢の山小屋には宿泊せずに、涸沢より手前の宿泊地の山小屋に宿泊して、涸沢まで身軽にピストンした方が、快適に夜を過ごせると思います。

宿泊地の候補としては、「徳沢」と「横尾」に山小屋があります。

大混雑の涸沢を避けて、宿泊するのもアリだと思う

標準的なコースタイムは、上高地から涸沢まで約6時間となります。
【コースタイム】上高地→2時間→徳沢→1時間→横尾→3時間→涸沢

それぞれの宿泊地から涸沢までの往復時間は、以下の通りとなります。

これは標準的な時間を記載しており、紅葉シーズンともなると登山道の渋滞が発生しますので、復路の下山時間はプラス1時間以上の余裕をみてください。

往路の登りは、朝一で上高地へ到着する登山者よりも早く、早朝に登り始めれば登山道の渋滞もなく、余裕をもって涸沢に到着することが可能でしょう。

ここはぜひ、ゆっくりと涸沢の絶景を堪能して欲しいところです。

と言いたいところですが、帰りの渋滞の心配もありますので、念のため1時間以上の余裕をみながら、行動することを強くおすすめします。

横尾に宿泊 徳沢に宿泊
涸沢までの往復時間 5時間 7時間
往路(涸沢まで) 3時間 4時間
復路(涸沢から) 2時間(渋滞考慮せず) 3時間(渋滞考慮せず)

下山時の渋滞を考慮して、2時間程度の余裕を持つ

自分も横尾にテントを設営して、登山道が空いてる夜明け前から登り始めて、一日ゆっくりと涸沢での撮影を楽しんだ経験があります。

午前中はひとしきり撮影を頑張って、その後はビールを飲みながら昼飯を食べて、少し昼寝をしてから横尾のテントに戻って、ゆっくり休めました。

とにかく紅葉シーズンの涸沢に行く場合は、山小屋だけでなく登山道も混雑しますので、道の細い場所では行き帰りのすれ違いや、追い抜きが困難になるため、延々と渋滞が発生することも少なくありません。

そんな混雑を避けるためには、時間帯をずらして人より早く行動を始めて、快適な山行を心がけるのが賢い楽しみ方です。

渋滞してもイライラせず、登山道を外れないこと

まとめ(涸沢カールで贅沢な休日)

スローな登山を楽しもう【贅沢な休日の過ごし方】

ただ山頂を目指すのではなく、涸沢カールの絶景の中で、何もせずにゆっくり滞在するのも、ひとつの楽しみ方としておすすめしたいと思います。

例え穂高に登らなくても、涸沢カールでビールを飲みながら、移りゆく時間の中でのんびりと撮影に興じるのも、日常を忘れた贅沢な楽しみと言えますので、ぜひとも一度は訪れて欲しい場所です。

合言葉は「涸沢カールで会いましょう」です。

心に残る絶景を求めて、涸沢カールを訪れてみてはいかがでしょうか。

ではまた。

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