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はじめに(女性に人気の軽量ミラーレス EOS RP)
こちらは、私が発売日に購入した、新機種の「EOS RP」に採用された小型バッテリー「LP-E17」について、容量不足を心配される方の疑問にお答えする記事となっています。
同じバッテリーを使用する、キヤノンのエントリークラスの「EOS Kissシリーズ」や「EOS Mシリーズ」などを、購入検討されている方にも参考になる情報かと思います。
キヤノンEOS RPはKissシリーズと同じ小型バッテリー採用
キヤノン「EOS RP」は、同社の初心者向け一眼レフカメラ「EOS Kiss X9i」の重さ約532gよりも軽い、約485gのボディを実現した、いま話題のフルサイズミラーレスカメラのエントリーモデルです。
その軽量で小型なボディ故に、採用されたバッテリーは、残念ながら上位機とは互換性のない小型タイプです。
小型のバッテリーゆえに、撮影可能枚数が一眼レフ機と比較して、大幅に減少したことが気がかりです。
私が発売日に購入した「EOS RP」を、実際に半年間使用した感想も交えながら、ユーザー目線でお答えしたいと思います。
【疑問1】予備バッテリーは必要?いくつ必要?
【疑問2】互換バッテリーでも問題はないの?
キヤノンEOS RPの予備バッテリーの必要性
結論としては、本格的に撮影するなら予備バッテリーは必須です。
また互換バッテリーでも、半年間問題なく使用出来ていますので、どんな互換バッテリーを選べば良いのかも、お話しさせていただきます。
総合的にコスパの高い互換バッテリーを選択するのはアリ
キヤノンEOS RPのバッテリーについて
小型軽量ボディのフルサイズミラーレス「EOS RP」のバッテリーには、上位機用の大容量で定評のある「LP-E6N」ではなく、エントリーモデル用の小型の「LP-E17」が採用されています。
小型バッテリーの採用により、ボディの大きさを抑えて、本体の小型軽量化には寄与しているのでしょうが、バッテリー容量的にも、かなり持ちが悪いのは、実際問題として困ってしまいます。
製品 | 仕様 | 対応機種 |
LP-E6N | 充電式リチウムイオン電池 電圧:DC7.2V 容量:1865mAh 寸法:38.4X21.0X56.8mm 重さ:約80g 定価:8,500円(税別) |
EOS 5Ds R/EOS 5Ds/EOS 5D Mark IV/EOS 5D Mark III/EOS 5D Mark II/ EOS 6D Mark II/EOS 6D/EOS 7D Mark II/EOS 7D/ EOS 90D/EOS 80D/EOS 70D/EOS 60D/EOS 60Da/ EOS R |
LP-E17 | 充電式リチウムイオン電池 電圧:DC7.2V 容量:1040mAh 寸法:33.0X14.0X49.4mm 重さ:約45g 定価:6,000円(税別) |
EOS 9000D/EOS 8000D/EOS Kiss X9i/EOS Kiss X8i/EOS Kiss X10/EOS Kiss X9 EOS RP/EOS M6 Mark II/EOS M6/EOS M5/EOS M3 |
ミラーレスカメラの予備バッテリーは必要?数量は?
撮影可能枚数を、エントリークラスの一眼レフ「EOS 6D MarkⅡ」と上位機のミラーレス「EOS R」と比較してみると、次にような違いがあります。
ご覧のように「EOS RP」の撮影可能枚数は、小型のバッテリーパックを採用したことから、約240枚と言う非常に心許ない枚数なのです。
機種 | バッテリー | 撮影可能枚数 |
EOS 6D MarkⅡ | LP-E6N | ファインダー撮影: 常温(+23℃)約1200枚 低温(0℃)約1100枚 ライブビュー撮影: 常温(+23℃)約380枚 低温(0℃)約340枚 |
EOS R | LP-E6N | 常温(+23℃)約370枚 低温(0℃)約350枚 |
EOS RP | LP-E17 | 常温(+23℃)約250枚 低温(0℃)約240枚 |
これが星空の撮影ともなると、さらにバッテリーの消費は激しくなるため、200枚以下の枚数しか、夜間は撮影出来ない事態になってしまいます。
そうなると、私の登山スタイルである、1泊2日の登山で星空撮影も想定した場合、予備バッテリーは「プラス4個」用意するのが、安心ラインであると試算しました。
例えば日中のスナップ撮影がメインとなる、1泊2日の旅行を想定した場合は、予備バッテリーは2個用意するのが安心ラインかなと思います。
ここは使い方にもよりますが、1日で200枚くらい撮影する方ならば、予備バッテリーは日数分の用意が必要でしょう。
せっかくの楽しい旅行の記録も、バッテリーの残量を気にしていたら、シャッターチャンスを逃すだけなので、予備バッテリーは出来るだけ用意することを、強くおすすめします。
ちなみに、バッテリー容量ではなく重さに着眼してみると、小型バッテリー2個で上位機のバッテリー1個分の重さに相当するので、小型バッテリー2個で約480枚の撮影が可能な計算になります。
そう考えると「EOS R」より撮影可能枚数が増えたことになるので、それも小型バッテリーを採用した、メリットなのかも知れませんね。
1日に200枚以上も撮影するカメラ好きでなければ、予備バッテリーは1日1個の計算で用意すれば大丈夫でしょう。
撮影可能枚数の少なさは、予備バッテリーでカバーしましょう。
予備バッテリーの用意は、撮影日数分の個数が目安です。
ミラーレスカメラに互換バッテリーは問題はないの?
予備バッテリーは、もちろん用意した方が良いのは分かっていても、いざ購入すると値段が気になりますよね?
当然、予備バッテリーにも、おすすめは純正品です!
それは、ごもっとも(笑)
しかしですね。
純正バッテリーが、安心なのは確かですが、やっぱり高いです。
純正のLP-E17は、バッテリー1個だけなのに、定価6,000円(税別)で、実売価格も5,500円程度と安くありません。
これに対して互換バッテリーは、「バッテリー×2個」と「USB充電器」のセットで、販売されているものが一番おすすめで、お値段もなんと2,300円程度と、純正品の半額以下です。
いやいや。これセット内容を考えたらですね、、、
めちゃくちゃお得じゃないですか?
そう思いませんか??
どうですか???
すいません。ちょっと熱くなりました(笑)
出来れば性能的に問題なければ、出来るだけ安く済ませたいのが、みなさん本音でしょう。
そんな私は、「EOS RP」購入当初から、互換バッテリーを迷わず使用しています。
それは何故かと言うと、これまでのカメラでも既に使用実績があり、長年使ってみてトラブルもなかったので、それほど心配していないのが本音です。
結論としては、私は互換バッテリーを1年以上使用しましたが、「バッテリー残量を正しく表示しない」ことを除けば、特に問題なく使えています。
撮影可能枚数も、純正バッテリーと比べて、遜色ありません。
2個同時に充電可能な、USB充電器のセットがベストです。
LP-E17互換バッテリーの残量表示
互換バッテリーでは、バッテリー残量を正しく表示しない現象があり、モニター内のバッテリー残量が撮影中も減ることなく、バッテリー残量が無くなると、突然、カメラの電源が落ちてしまうことがあります。
これは互換バッテリーのエンプティを認識せず、バッテリー残量は残っているかのように、モニターには残量表示しているため、突然、電源が落ちたように錯覚してしまいます。
電源を入れなおしても、「レンズを認識しません」のようなエラー表示まで出てしまうので、故障と勘違いしてしまうのです。
しかし故障ではなく、バッテリー交換すれば、普通に撮影が可能です。
これ、私も初めて経験した時は、新品のカメラが壊れたかと思い、とても焦ったのですが、事前に知っていれば問題ないことでした。
互換バッテリーの予備は、必ず常時携行してください。
純正LP-E17にUSB充電器を使うメリット
互換バッテリーも色々ありますが、バッテリー2個とUSB充電器がセットになっていて、2個同時に充電可能なUSB充電器のタイプが一番おすすめです。
純正の充電器は、コンセント直付けタイプのため、コンセントがないと充電できませんが、USB充電器であれば、モバイルバッテリーからの充電も可能なので、屋外での撮影中にも充電出来たり、純正品よりも利便性が高いのです。
私の場合は人よりも撮影枚数が多いので、クルマでの移動中にも、USB充電器で充電できるのが、非常に助かっています。
このメリットは、非常にポイント高いので、外せないところです。
屋外でもモバイルバッテリーで充電できるのは安心。
また、キヤノン純正の充電器(LC-E17)では、互換バッテリーは充電出来ませんでしたが、逆に互換バッテリーに付属のUSB充電器では、純正バッテリー(LP-E17)も充電が出来ました。
そのため、USB充電器ひとつあれば、すべて事足りるのです。
互換バッテリーに付属のUSB充電器の方が便利なので、私は常にUSB充電器とモバイルバッテリーを携行して、充電の不安から解消されました。
なお、コンセントから充電するには、USB充電器用の「ACアダプター」が、別途必要となりますので、ご注意ください。
まとめ(LP-E17互換バッテリーもオススメです)
先ほども、「私は常にUSB充電器とモバイルバッテリーを携行して、充電の不安から解消されました」と、お話ししました。
互換バッテリーをオススメする理由は、価格の安さだけではなく、USB充電器とモバイルバッテリーによる、アウトドアでの安心感と利便性の向上が、一番のポイントだと感じています。
そもそもバッテリーは、消耗品と捉えていますので、互換バッテリーであれば、価格的にも割り切って、充電性能の劣化を感じたら、早めに買い替えるくらいの、気の持ちようで使えば、充分だと思います。
USB充電器とモバイルバッテリーの組み合わせは、みなさんに強くおすすめしたい、最強の組み合わせですのでご参考までに。
これまで互換バッテリーは長年利用していますが、特にトラブルも経験していませんので、純正ブランドを気にしなければ、賢い選択だと思いますよ。
ではまた。