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カメラ設定
【撮影】2011年07月10日|04:48
【機材】Nikon D7000|16-85mm
【設定】F8|1/80sec|ISO200|16mm(換算:24mm)
撮影メモ
南アルプスの北岳肩の小屋のキャンプ場にて撮影。
おすすめポイントの紹介
北岳(きただけ)とは、長野県・山梨県・静岡県にまたがる南アルプス(赤石山脈)の主峰で、山梨県南アルプス市に位置しています。
北岳(標高3,193m)は、富士山(標高3,776m)に次ぐ日本で第2位の標高を持つ高峰でありながら、北アルプスのメジャーな山々と比べると、少しマイナー感は否めないところがあるのも正直なところです。
しかし、根っからの山好きの人が北岳に訪れたならば、南アルプスの山脈の雄大さに心奪われて、きっと好きになってくれると山だと思います。
そんな素朴だけども山の本質を感じさせてくれる北岳は、南アルプスの中でも一番におすすめしたい山です。
おすすめしたい展望の山小屋は、標高3,000mに立地する北岳肩ノ小屋です。キャンプ場からの展望も素晴らしく、ロケーションも最高の立地です。
テントから山々の向こうに大きな富士山が見えるので、富士山を眺めながらビールを飲み、朝は富士山と日の出をテントに居ながらでも撮影出来ます。
富士山の右手を見上げると間近に北岳があり、富士山の反対側には甲斐駒ヶ岳と仙丈ヶ岳が並んでおり、富士山の左手には八ヶ岳も見えます。ほんと眺めが抜群です。
北岳は南アルプスの北部に連なる山々と合わせて白峰三山とも呼ばれており、北岳、間ノ岳、農鳥岳の三山を巡る上級者向けのルートも登山者を魅了する縦走コースとなっていますが、それだけが北岳の魅力ではありません。
夏の北岳は高山植物の宝庫でもあり、特に広河原から右俣経由の登山道脇のお花畑、山頂直下のトラバース道に点在するお花畑、北岳肩の小屋周辺に広がるお花畑、花の百名山の名に恥じない、全てが素晴らしいの一言です。
また北岳には、日本でも北岳にしか咲かない貴重な固有種である「キタダケソウ」があるのをご存じでしょうか。
このキタダケソウは、他の高山植物よりも開花が早く6月中旬から7月上旬までの短い期間にしか咲かず、山開き後の登山最盛期には見ることが出来ないため、キタダケソウを求めて梅雨の時期に登ってくる登山者も少なくありません。
そしてキタダケソウは、北岳のある特定の場所にしか生息してしないため、事前に情報を確認しておかないと巡り合えないでしょう。
近年、貴重なキタダケソウの群生地に踏み入り、登山道を外れて無理に写真を撮ろうとして、他の高山植物を踏みつけてしまう、心無い登山者がいるのを目にしたので、ここで安易に群生地を記載することは控えておきます。
ぜひ、登山道から見える範囲で楽しんでください。
どうしてもアップで写真が撮りたい人は、遠くからでも撮影出来る望遠レンズを担いで登って欲しいもんです。
北アルプスの山々ほど知名度のない北岳ですが、南アルプスの山々の大きさを感じることが出来る北岳に、ぜひ訪れてみてはいかがでしょうか。